2/11 第45回 新春フットサル決勝戦

2/11(月/祝)に第45回新春フットサル大会の決勝戦がエスフォルタアリーナでおこなわれた。毎年恒例、1月になると八王子サッカー協会主催の新春フットサル大会が開催される。

今年は1/13(日)からスタートし、4試合を勝ち抜いて決勝戦まで辿り着いた。
準決勝の相手シルクロードSC戦では、先制点を許してしまうも直ぐに取り戻し、最後の11:40秒までは4-3の1点差で勝っていた。間もなくで試合終了という最後の20秒で同点に追いつかれ、PK戦となってしまった。PKでは冷や冷やしながらも、2-1で勝利した。

決勝戦に行くまでには強敵がおり、戦略を考えた。

相手の攻め方に対し普段練習していない事を短時間で取り組み、コーチも大勢巻き込んで、試合前に対策をおこなった。苦労して準決勝まで来て、準決勝を最後PKで勝利した時は本当に嬉しかった!!

準決勝を勝ち抜き、いよいよ迎えた決勝戦

あと1勝すれば優勝することができる。
子ども達には「優勝」の二文字を何としても自分達の手で掴んでもらいたかった。
決勝戦に来るまでには、常に子どもたちに対し前向きな気持ちで「必ず優勝できる、みんなで優勝をもぎ取ろう!」と声を掛けてきた。

予選やトーナメントは、市民センターや富士森体育館の分館で行ってきたが、決勝戦は狭間駅、駅前のエスフォルタアリーナで行われた。
エスフォルタアリーナはこれまで試合をしてきた会場とは全く異なる。

広いッ!!
また、限られた2チームだけが来ることを許される場ということもあり、選手以上に私も緊張していた。

この緊張が子どもたちに伝染しないように、ベンチに入った後は他のコーチに緊張が解けるよう背中を叩いてもらいながら、子どもたちには「笑おう、笑えば緊張もしない」と半分無理やり笑わせていた。。

そんな極度の緊張のなか、みなみ野SCとの決勝戦がスタートした。
試合が始まって、向こうの攻め方は想定通り。向こうの攻め方に対し、こちらもきちんと対策を打っており、みなみ野SCの選手がイライラするのが即座に現れた。
その瞬間に「これは行ける!」と思った。

が、しかし、、、
先制点はみなみ野SCだった。先制されても未だ一点。ここまで来る間には点を取られても直ぐに取り返してきたので、そう焦ってはいなかった。

子どもたちを信じてプレーを見守るなか、、、ナントまた、追加で得点された。。
「あれ!?」今日は様子がこれまでと違う...

いつもなら直ぐに取り返してきたのに、追いつけないどころか、更に点差が開いてしまう。「焦るな、焦るな・・・」私が焦ったら子どもたちを動揺させてしまうと冷静に思いながら、、、前半が終了した。

決勝戦を行うエスフォルタアリーナは、今まで経験したことがないくらいコートが広い。
子どもたちもこのコートの広さに順応出来ていなかった。

小宮のキーパーもいつもならゴールクリアランスでボールを投げた時に、余裕でハーフウェーラインは超えられるのに、エスフォルタアリーナでは何度やっても超えられない。
自陣地の2/3ぐらいのところでボールが落ちてしまう。
味方にボールが届かず苦戦する。勿論、決勝戦まで勝ち上がる相手と試合をしているため、向こうも技術がある。

みなみ野SCとは夏の市民大会フットサルで対戦しており、その時は勝利していたので、今回の決勝戦でもいい試合ができると思っていたが、このコートの広さで小宮SCは全く間隔が掴めず、最後は0ー4で負けてしまった。

試合が終わったあと、子どもたちは泣いていた。
優勝まであと1勝だったのに、、、とても悔しかった。

試合に行く前も「必ず優勝できる、みんなで一丸となって優勝しよう!!」と言って試合に来ていたので、子どもたちに優勝させてあげることができなくて本当に申し訳ない気持ちで一杯であった。

試合に行く前はこれで十分対策はした、これ以上やれることはないという思いで試合に挑んだが、このコートの広さまでは考えられなかった。
この対策をしていれば結果はもう少し変わっていたかと思うと、そこが悔しくてたまらなかった。

ただ、子どもたちはとても良く頑張った!
準優勝という結果は大変素晴らしいもの!!

決勝戦に来るまでの過程においては、相手チームに削られ、倒されても涙を堪えて立ち上がり直ぐにプレー復帰して、2/10は前日より雪が降り、眠い目をこすりながら、早朝より寒い中、試合前のアップに励んでいた。
雪が降ったせいで体を動かしていても寒い状況のなか、コーチには練習や試合で怒鳴られても我武者羅にボールを追いかけてこれまでやってきた。

そんな姿を見てきただけに今回はギリギリでもよいので勝って、優勝させてあげたかったがその夢は叶わなかった。。
子どもたちには勝たせてあげられなくて、本当に本当に、、、申し訳ない。。

「優勝」という山はそう簡単に登れるものではなかったけれども、いつかその山を必ず登りきって欲しい、そのためにまた練習を頑張ろうと子どもたちとは約束をした。

選手諸君、君たちは、これからもまだまだ十分に可能性がある。
サッカーを始めて2年と少々であるが、八王子の大会で決勝戦まで来ることができた。
今よりも、もっともっと練習をして、サッカーの技術、精神力、チームワークを磨いていかなければならないが、継続していれば、いつかきっと「優勝の山」を乗り越えられるよ。乗り越えた者には、その山から特別な景色を見ることができる。

逆の言い方をすると乗り越えられた者でしか見ることのできない景色が存在する。
そこから見える景色はサッカーだけでなく、仲間と協力する姿勢、仲間を思いやり大切にすること、苦しいときこそ耐えて頑張ること、自分が今いる環境に対して感謝の気持ち、現状に満足せず更なる上を目指す気持ち、これまでの経験を基に新たな事へチャレンジする気持ち、家族への感謝等々、人によって見えてくるものは異なるが、山を登った時には一生の財産となるものが一つや二つはきっとあると思う。だから諦めずに頑張って乗り越える努力を続けて欲しい。

最後に、決勝戦に来てくれた、監督、4年生、保護者の皆さん、応援ありがとうございました。今回は残念ながら優勝することはできませんでしたが、再び決勝戦の舞台に上がった時には、また応援をお願いいたします。

コーチ:藤 原